味噌汁を飲むだけで美肌になる?毎日飲んでみた結果

味噌汁を飲むだけで美肌になれる?

テレビの健康番組で味噌汁を飲んで美肌になるのかという実験を見て、味噌汁パワーのすごさを知りました。

実験では、味噌汁を毎日2杯飲み、2週間後に肌チェックすると肌の水分量がアップしていました。

味噌汁を飲むだけで、美肌になれるとあらば飲むべしと私も飲み始めました。
インスタント味噌汁でも効果があるみたいですが、より効果的な味噌で試したいと思い、味噌についてまとめました。

味噌の違い

材料の違い

味噌の原材料は『大豆、塩、こうじ』が基本となりますが、麹の種類によって呼び方が違ってきます。

■米麹を使用 ・・・米味噌 信州味噌、仙台味噌、西京味噌など
■大豆麹を使用・・・豆味噌 名古屋味噌、三河味噌、八丁味噌など
■麦麹を使用 ・・・麦味噌 九州・瀬戸内地方の味噌

味噌の色の違い

発酵・熟成期間が長くメイラード反応が進んだ味噌ほど色が濃く、発酵・熟成期間が短いと色が白くなります。

■白味噌 ・・・熟成期間約1か月
■淡色味噌・・・熟成期間約4-8カ月
■赤味噌 ・・・熟成期間1年以上

味噌の種類別効果

白味噌

白味噌は、赤味噌には含まれない「GABA」という成分が豊富です。GABAには脳の興奮を抑える作用があり、ストレスの抑制やリラックス効果があると言われています。

赤味噌

メイラード反応が進んでいる赤味噌には「メラノイジン」や「ペプチド」が多く含まれています。
メラノメイジンとペプチドは抗酸化力が高く、活性酸素を除去して代謝をアップさせてくれます。
代謝アップにより身体が目覚めて血糖値の上昇も抑えられるので、赤味噌は朝に摂取するのがおすすめです。
また、色が濃い赤味噌ほど抗酸化力が高く、優れたアンチエイジング効果が期待できます

米味噌

20~40代の女性22人を、淡色系米味噌を使った味噌汁と味噌なし汁を摂取する2群に分け、それぞれ1日2杯、4週間継続して飲んでもらった結果、味噌汁摂取群は頬のシミスコアが改善したほか、頬のメラニン量も減少したそうです。シミを薄くするなど美肌に有効な成分は米麹に多く含まれるため、米麹の割合が高い味噌を選ぶとよいです。また、味噌には角層の水分保持に関わるセラミドの産生を促す作用もあることがわかっています。

豆味噌

豆味噌は大豆イソフラボンが多く、最近では骨粗しょう症の原因となる骨吸収を抑える作用も報告されています。
他の味噌と比べて発酵熟成期間が長いため、褐色成分で抗酸化作用を持つメラノイジンが多いです。

麦味噌

大豆と麦こうじが主原料の麦味噌は、他の味噌よりも比較的こうじの使用量が多いため炭水化物量が多く、塩分は控えめで香りと甘みが強いのが特徴です。麦味噌の原料である大麦には、食物繊維が豊富に含まれ腸内環境を改善させる働きがあります。

どの味噌でも効果あり


乳がん予防
毎日味噌汁を多く飲む人ほど乳がんになりにくいという調査報告があります。40~59歳の女性2万1852人を対象にした調査では、乳がん発生率は1日1杯以下の人に比べて1日2杯の人で26%、1日3杯以上の人で40%低かったそうです。

大豆には、女性ホルモンと同じような役割・働きを持つ「イソフラボン」が豊富に含まれています。
イソフラボンには「アグリコン型」と「グリコシド型」の2種あり、「アグリコン型」の方が吸収されやすいといわれています。
この吸収されやすいアグリコン型イソフラボンは発酵食品に多く含まれ、特に味噌はその代表的な食品です。
米味噌よりも豆味噌の方が多くアグリコン型イソフラボンを多く含んでいます。

メタボ予防
大豆にはリノール酸、大豆レシチン、サポニンなど、悪玉コレステロールを下げる成分が含まれます。また、動物での研究で、ヒト換算で毎日味噌汁1杯分の味噌を6カ月摂取して中性脂肪の蓄積が抑えられたという報告もあります。

胃がん予防
味噌汁を飲むと胃がんになりにくいと言われています。
全国27万人を対象とした調査で、味噌汁を毎日飲む男性は、まったく飲まない男性に比べて約50%ほど胃がんによる死亡率が低いという結果があります。

睡眠改善
味噌には「トリプトファン」という睡眠を促す物質が含まれています。
トリプトファンを摂取すると「メラトニン」という睡眠を促すホルモンを分泌させます。
またトリプトファンは必須アミノ酸とよばれ、体内でつくることができないため食事で摂取するしかありません。味噌にはこのトリプトファンが豊富に含まれています。

お味噌汁を毎日2杯飲んでみて感じたこと

肌に潤いが……

味噌はシミを薄くしてくれるなど美肌効果のある米味噌の信州味噌を使用することにしました。

お味噌汁を朝夕毎日飲むようにしてから、なんとなく肌がしっとりしているようになりました。秋から飲み始めたのですが、いつも冬場は手や足が乾燥し肌のひび割れがひどくてクリームを念入りに塗らないといけないですが、肌の乾燥が気にならなくなりました。

肝心のシミは消えませんでしたが、肌への効果を感じることができました。

しかし……

2ヶ月ぐらいして、口の周りがかゆくなり、赤くただれるようになりました。決まってお味噌汁を飲んだ後にその症状が見られるようになりました。

調べてみたら、どうやらヒスタミン食中毒だと考えられました。

味噌の保存にはご注意を!

ヒスタミンは、ヒスタミン産生菌の酵素の働きにより生成されます。発酵食品(ワイン、チーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、納豆など)にも含まれることが知られています。
ヒスタミン食中毒の症状は、食べた直後から1時間以内に、顔面、特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛、じんましん、発熱などがあげられます。

原因としては、私の味噌の保管方法が間違っていたみたいです。味噌は開封前であれば常温保存が可能なため、より熟成させようと、涼しくはない流しの下に1ヶ月ほど保管してから使用していたため、ヒスタミンが増加していたと考えられます。

開封前の味噌は常温保存も可能ですが、味噌は温度や酸素の影響を受けやすく、時間が経つにつれて香りや風味も劣化してしまいます。

味噌の風味を損なわずにおいしいまま保存するなら、空気をできるだけ抜いて、温度の低い場所に保存するのがポイントです。冷蔵保存では2~3ヶ月を目安に使い切るのがおすすめです。

味噌をしばらく使用しない場合は、冷凍庫での保管が適しています。

ラップで味噌の表面をぴったり密着させて、輪ゴムで留めるか、ふたをして冷凍保存します。なるべく空気に触れないようにラップを活用して、低い温度を保てる冷凍庫に保存することで、味噌の状態の変化を防げます。

肌が荒れてしまったのでしばらくお味噌汁を飲めませんでしたが、現在は味噌の保存方法に注意しているため、ヒスタミン食中毒の症状はなく飲めるようなりました。美容のために始めたことですが、食品の管理について勉強するよい機会になりました。

イラスト りつこ

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りつこ

子宮内膜症になって健康オタクに目覚めたアラフォー女子です。健康や美容に関するブログを書いてます。イラストも描いてます。

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