知らないうちになっている子宮内膜症
子宮内膜症と診断されたのは32歳の時でした。
病院に行ったら、左卵巣が5㎝ぐらい大きくなっていると言われ
ある日、突然、腹部に激痛が走り、足が痙攣して立てなくなりました。
子宮内膜症だと診断されました……。
もしかして子宮内膜症かも
子宮内膜症の症状には、以下のようなものが挙げられます。
□ 月経痛がひどい、痛み止めが効かない
□ 月経痛が年々悪化している
□ 月経時以外の腹痛がある
□ 性交時に腰を引いてしまうほどの痛みがある
□ 排便時に痛みがある、肛門の奥が痛い
□ 血尿、血便がある
□ 妊娠を希望しているが、なかなか叶わない
何の自覚症状もないのに、他の手術で開腹したときに子宮内膜症が見つかることもあります。
私の場合も、月経痛がすごくひどかった訳でもなく、特に自覚症状はありませんでした。前年の健康診断でも指摘されていませんでした(健診だと卵巣までは診てくれてなかったかも……)。
なので、自覚症状がなくても、定期的に受診してチェックすることが大切です。
多くの女性が悩んでいる病気
子宮内膜症は、子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患です。20~30代の女性で発症することが多く、ピークは30~34歳といわれています。
私の場合も、起こりやすい30代前半でした。
女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずに溜まり、周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。
卵巣にできた子宮内膜は月経血として排出されないため、古い血液が卵巣内にたまり、チョコレート状の液体を含んだ嚢胞ができます。これをチョコレート嚢胞と呼ぶのですが、卵巣癌になりやすいことがわかってます。
私はチョコレート嚢胞だったので、卵巣癌に注意していかないといけません。
また、不妊の女性の30%程度に子宮内膜症が合併しているといわれます。
子宮内膜症は閉経を迎えると卵巣からのホルモン分泌がなくなるため、症状も治まっていきます。
治療方法
子宮内膜症の治療には、大きく分けると2通りあります。
◆ 手術療法
◆ 薬物療法
手術療法
・保存手術と根治手術があります。
・保存手術は子宮や卵巣を温存する方法で、病巣の摘出が行われます。
・根治手術は病巣と共に子宮と両側の卵巣や卵管を摘出します。
・チョコレー ト嚢胞はそのままにしておくと、約0.7%の確率でがん化する可能性があり、
40歳以上で嚢胞が6cm以上ある場合は、摘出を考慮すべきであるといわれています。
薬物療法
・痛みに対する対症療法(鎮痛剤・漢方薬)
・偽妊娠療法(低用量ピル)
・偽閉経療法(GnRHアゴニスト療法)
・黄体ホルモン剤(ディナゲスト・ジェノゲスト)
対症療法以外は、女性ホルモンの分泌を抑えたり直接病巣に作用させたりして症状を緩和させます。
治療法について詳しく知りたい場合は、下記のクリニック様が一覧でまとめてくださってますので、ご確認ください。
治療開始!
私は主治医から黄体ホルモン剤のジェノゲストを勧められました。
ジェノゲストはプロゲステロンという月経の後半に出ているホルモン製剤により、妊娠中のような状態にして治療します。
ジェノゲストの良い点は、ピルと違ってエストロゲンが入っていないので、血栓症のリスクがないことや更年期障害、骨密度の減少といった副作用が少ないことが挙げられます。
問題だったのが値段で、2008年1月に発売されたディナゲストのジェネリック医薬品でしたが、私が服用し始めた時は、値段が下がってきていたものの、3ヶ月分で1万円近くかかってました。結構な負担になりました。(2023年現在は3ヶ月分で6千円台)
主治医に言われた通り、生理が来てから朝夕2錠ずつ服用を開始しました。
時々来る痛みに耐えて、薬が早く効いてくれるを祈りながら過ごしました。
発症から3ヶ月経過
定期検査で卵巣の子宮内膜症は5㎝→4㎝まで縮小していました。
不正出血があり、常に軽い日用のナプキンをしてないとダメでした。
これは薬の影響によるもので、ジエノゲストは不正出血が起きやすいそうです。
卵胞の発育を抑制しエストロゲンの上昇を抑制させる作用があるため、内膜が厚くならず、薄くはがれやすい状態になり、不正出血が起きやすくなるためです。
腹部の激痛は起きなくなりました。
6ヶ月経過
卵巣の大きさは、4㎝→3.3㎝まで縮小してました。
順調に薬の効果が出ていました。
不正出血は依然ありました。半年間、毎日軽い生理がずっとある感じなので、
貧血になってるのではと思いましたが、健康診断では貧血にはなってなかったです(謎)。
次回、1年経過後の続きをお伝えします。